美脚を目指す為には、足の付け根にある、鼠径部のケアは欠かせません。
まず、鼠径部の解剖学的位置と構造のお話をします。
鼠径部は大腿部の付け根にあり、下腹部の中央(恥骨の外側)に位置します。
この部位は深いところには、厚くて強い、鼠径靭帯があります。鼠径靭帯は、骨盤の腸骨の上前腸骨棘(きょく)と、恥骨結節についています。
鼠径靭帯の内側寄りには、この靭帯の上縁を鼠径管が通っています。
鼠径管の中には、男性では精索が、女性では子宮円索が通っています。
鼠径靭帯の下には、血管裂孔と筋裂孔があります。
血管裂孔には、大腿動脈や大腿静脈などの太い血管や、陰部大腿神経や、リンパ管などが通っています。よって、鼠径部をしっかりと押すと、拍動を感知することができます。
筋裂孔には、大腿神経や外側皮神経などの神経や腸腰筋も通っています。
鼠径部は、このほかにも、体幹と脚にある血管やリンパ管の通り道でもありますし、鼠径リンパ節もあります。
少し専門的なお話になりましたが、鼠径部は、このように とても大切な血管や神経、筋肉などが位置する重要な場所であることがお分かり頂けたと思います。
鼠径部のリンパがつまる原因は、長時間の圧迫にあり。
デスクワークは、鼠径部を圧迫するので、鼠径部のリンパマッサージでケアすることがとても大切です。
仕事でパソコンやタブレットを使うのが日常的な世の中になり、長時間のデスクワークをされている方々が様々な不調の改善のため、本店にもご来店いただいています。
その方々に多く見られる症状やお悩みとして、首肩こりや目の疲れ、腰痛と並んで、足のむくみがあります。
この「足のむくみ」は、足のリンパの流れが滞っているだけではなく、鼠径部の状態とも関係しています。
椅子に座ってる姿勢は、重要な部位である 鼠径部を、屈曲することで、常に圧迫している状態にあります。
それゆえ、長時間、椅子に座っていると、鼠径部が圧迫され続け、下肢からのリンパの流れが滞り、足がむくんでしまいます。
また下腹部周りのリンパも鼠径部を通じて、胸管に流れ込むため、下腹部周囲も、むくんでしまい、太りやすくなってしまいます。
鼠径部のリンパマッサージは、脚やお腹のボディラインをスッキリさせたい人にもおすすめです。
セルフケアが難しい場合は是非本店をご利用ください。