バランスのいい食事で冷え性を予防しよう

staff blog

◎栄養をバランスよく摂る!

冷え性の改善策として最も有効なのは、バランスのよい食事をしっかり摂ること。食事で摂ったエネルギーの8割は熱となります。
これを「食事誘発性熱産生」といいます。人間の身体で行なっている3種類の代謝「活動代謝」「食事誘発性熱産生」「基礎代謝」の一つです。
食事をすると、栄養素の一部は体熱となって消費します。食事の後で体温が上がるのはこのためです。


この消費するエネルギーはたんぱく質がもっとも多く、たんぱく質のみを摂取した時には摂取エネルギーの30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれら三大栄養素が混ざっているので、約10%になると言われています。
たんぱく質を多く含む食品は、肉、魚、卵、チーズ、大豆製品などです。バランスのよい食事をベースに、毎食必ずたんぱく質を摂取するように心がけましょう。1日に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の両方を摂ることが推奨されています。
また、よく噛んで食べることで、食事誘発性熱産生は高くなりますので、一口30回を目安に、よく噛んで食べましょう。特に、胃腸の弱い冷え性さんには、よく噛むことがおすすめです。

◎冷え性の改善に良い食事のポイント
食事は、朝食を抜かずに、3食決まった時間に食べることで自律神経のバランスも整います。
朝は食欲がないという人は、自分がおいしいと感じる温度の白湯をコップ1杯飲みましょう。内臓が温まって食欲が出てきます。口当たりのよいものからはじめてみると、少しずつ食べられるようになってきます。冷たいメニューはさけ、温かいスープや味噌汁などを。
夕食をたっぷり食べ過ぎたために、朝は食欲が出ない場合もあります。しかし、食事誘発性熱産生が一番高いのが朝ですから、夕食のボリュームや食べる時間帯を調整して、朝食がおいしく食べられる生活リズムを目指しましょう。
また、生姜や根菜類は体を温める食材です。積極的にメニューに取り入れましょう。

◎冷え改善法は継続が大事
冷え性を解消するために、即効性のある方法はありません。ただし、生活習慣の改善で解消することは可能です。
今回ご紹介した方法のなかから、自分の生活に取り入れやすいものを試してみてください。続けていくことで、冷え性が少しずつ改善していくはずです。